どうもniraです。
投資にまつわる色々な用語の説明をする前に、まずは準備体操として会社がお金を稼ぐ行為とその記録について簡単に語らせていただきます。
正確さのかけらもなく主観的ですが、直感で理解出来るように説明させていただきますので、詳しい本職の方とかは怒らないでどうか御容赦ください。
■会社はどうしてお金の記録をするの?
基本的な疑問として、なんで会社って自分が商品やサービスを売った金額や、それを売るために使った金額、最終的に残った金額を記録をするのか、不思議に思ったことはありませんか?
例えば僕ら個人がお小遣いをもらってお菓子を買った時、わざわざその行為一つ一つを記録に残さないし、残す必要もないですよね?残すことを趣味として楽しんだりしない限り。
でも一般的に会社はお金を稼ぐ行為一つ一つを「売上」とか「費用」とか「利益」とかいう言葉で記録に残そうとしています。
これってなんででしょうか。
乱暴に回答します。
■目的その1
まず一つめの大きな目的としては外部の「お金を出してくれる人に見せるため」です。
先の記事でも説明しましたが、会社がお金を調達するパターンとして、
・「お金を借りる」
・「株式を発行する」
の二つがあります。
※ちなみに前者の出し手の事を「債権者」、後者の出し手の事を「株主」と言ったりします。
会社がお金の動きを詳しく記録するのは第一にこのお金を出してくれる人達に
「ウチらはちゃんと借りたお金を返せる力がありますよor配分するための利益を稼ぐ力がありますよ」
を誰が見ても納得してもらえる形で見せたいからなのです。
だから極端な話、僕ら個人の勤め人なんかは、日々自分を通してお金がどう動いたかなんて記録しなくても別に誰にも何も言われないのです。
(ちなみに個人事業主が自分の事業の為に銀行からお金を借りようとすると、当然その事業で借りたお金はちゃんと返していけるのかをチェックするために、日々のお金の動きを記録したものを求めてきます。こうなると会社がお金を調達するケースと原理は一緒ですね)
■目的その2
次に二つめの大きな目的としては「自分で自分をしっかり分析するため」というものがあります。
これはどういう事かと言うと、今会社がまぁまぁ儲かっているとして「なんか知らんけど儲かってる!」って思うだけで放置してるとします。
そうすると全然儲からなくなった時に当然「あかん、全然儲からなくなった、なんでや」となってしまいますよね。
さらにその時に原因が記録されてないと儲からなくなった理由も分からず、儲からない状況を打破する為の方策が出るには運を天に任せて祈る…しか方法が無くなってしまいますよね?
これでは経営者として失格ですよね笑
だから事業を安定的に継続させ、少しでもいいから成長させるために、過去の自分の事業がこれこれこういう理由でこれまでやってこれた、としっかり残しておくのが大事になってきます。
そしてそのためには自分を通したお金の動きをなんでそうなったのかという注意書きと一緒に記録にとっておく必要があるわけです。
(勘の良い方は気づいたと思いますが、個人が家計簿をつけるのも、まさにこの「自分を分析する」ためだからです。日々のお金の動きを把握することで、ここは節約して減らせるな、やった残るお金が増えるね!みたいな考えに至ることが出来てるわけです)
このようにお金の動きを記録する、という行為は特に会社にとっては上のような理由でとても重要なのです。
そしてその記録を誰にでも分かる説得力を持った形にするためのツールが「売上」とか「費用」とか「利益」とかいうワードであり、そのワードの統一的な使い方をお上が定めたものが「会計基準」であり、そのルールに基づいて客観的に記録された過去のお金の動きが「会計」となるわけです。
長くて面倒だなと思った方、
・会社はお金を出してくれたり、取引をしたりしてくれる人に見せるために、
・そして自分を分析して次に活かすために、
自分を通したお金の動きを記録する。
とだけ覚えてくれたらいいですw
以上で用語解説の前の準備運動は終わりです。
そもそもなんでこんな用語あるんだ…とか行き詰まった時に上で述べたような原理原則に立ち返ってもらえたら幸いです。
それでは今回はこの辺で。
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