どうも、niraです。
このブログでは、毎月決まったタイミングで以下の11銘柄にほぼほぼ均等に投資を行う、という戦略を取りながら、月額の不労所得の最大化を図っています。
・IBM
・ジョンソン・エンド・ジョンソン
・スリーエム
・ナショナル・グリッド
・ペプシコ
・P&G
・フィリップモリス
・AT&T
・バンガードS&P500ETF
・エクソンモービル
・VISA
以上の11銘柄のうち、VISAを除いた10銘柄について、ポートフォリオの10%前後の組入比率になるように均等に買付を行うことで、特定の銘柄が肥大化しないようにバランスを取っています。
そんな僕の不労所得最大化計画に寄与してくれる可愛い銘柄を少しずつ紹介していこうというのが、今紹介企画です。
株式銘柄の分析、とりわけ財務面の分析なんかは他の優れた投資ブログ運営の方々が既に頑張っていらっしゃる為、僕の方では独断と偏見に基づき、数字はあんまり重視せずに言葉でわかりやすく銘柄を伝えられればいいと思います。乱暴にやります。
今回はスリーエムとナショナル・グリッド!
■スリーエム
総合化学メーカーであるが、その実は文房具から電子機器用素材、果ては医療用の聴診器から道路標識まで、わりとあらゆる分野に顔を出す何でも屋。
一番分かりやすい商品としては、ポストイットやセロハンテープが有名です。
こちらも100年続く老舗企業で、営業利益率、キャッシュフロー創出力は抜群、株主還元姿勢もよし、という優良企業。
この優良ぶりを作り出しているのが、数千という保有特許から生み出す5万点以上の製品群になります。
米国以外の海外売上比率が半分以上を占めており、地域・製品ともにここ一社で分散投資が完成しているんじゃないかというほど。
しかし最近は、バリバリの製造メーカーであることが裏目に出たのか米中貿易問題の余波をモロに受けて株価は急落中です。
一時期200ドル/株超だったのが今現在160ドル/株台なので、30%近くも短期で下落している。
それを受けて配当利回りも3%台後半と、これまでの同社比からするとかなりの割安になっております。(大体2%台とかだったのですこれまで)
とはいえ、連続増配年数60年超という化けもの会社であることは変わりなく、この急落は投資するにはいい機会だと個人的には思っておるのであります。
営業CF周りと配当周りの数字を見ていきましょう。
営業CFマージンは概ね20%で合格ラインといったところ。製造業ですので、売上から利益、営業CFを算出するまでに出ていくものも多い中、かなり健闘はしているといった印象。
営業CFは一応じわじわと伸び続けています。売上もこんな感じで推移してるんですが、直近の決算は少し保守的になってきており、同社が短期的な業績の上げ止まりを警戒している様子がわかります。(中国との通商問題により、アジア方面のビジネスの成績が少し悪いようです)
配当利回りは2%台でずーっと来ていたんですが、ここ最近の株価急落で一気に3%台後半まで利回りが上昇してきました。正直この水準はかなり買いたいラインだと思っています。
意外と自社株買いをしており、配当+自社株買いの数字である総還元利回りは平均で6%程度で投資家への姿勢も○です。
こいつに関しては高いところで買って急落の影響をもろに受けた為、完全に含み損を状態になっており、現在の僕のポートフォリオの負の側面を一手に引き受けています。しばらくをこいつの様子を見ながら、大人しくナンピン買いする生活が続きそうです笑
■ナショナル・グリッド
イギリス資本の電力・ガス会社。僕のポートフォリオの中で唯一の非米国株になります。
英国株ですが、米国株と同様に取引することが可能。
ADR(米国預託証券)というシステムをとっており、このシステムにて購入した株式は米国内での現地課税(約10%)が非課税になります。投資家にとっては嬉しい話。
会社自体の話をすると、元々イギリス国営の電力・ガス会社で、送電とガス供給の二つの事業が柱となっております。
事業範囲はイングランド・ウェールズ、およびアメリカの北東部と幅広く、インフラ企業にありがちな地域災害リスクへの対策にもなっています。
電力に関しては送電に注力しており、発電事業を抱えてないのも、事業安定度的にデカい。
インフラ企業、しかもその中でもお固い送電業とガス業の会社だけあって、事業収支自体もガチガチに堅固です。ひたすら安定して収益を生み出している。
もちろん、裏を返せば大きな成長、爆益は見込めないってことですが、利益還元意識は非常に高く、稼いだお金を上手くやりくりしながら毎年投資家に多額の還元を行っています。
とまぁここまでど安定ぶりを述べてきたものの、最近はかなりリスク要因が多く、元々成長が大して見込めない企業だけあって株価は冴えないことに注意。
大きなリスク要因は二つ。
一つはブレグジットリスク。イギリスのEU脱退騒動を受けた混乱がかなり不安視されており、株価があまり伸びない原因に。(最もこれは他のイギリス企業もみんなそう)
さらにもう一つ不安なのが、イギリス政府による同社資本政策プランへの介入懸念。
これはどういう事かと言うと、イギリス政府が、
「お前ら元々国営企業のくせして儲けた金を投資家のためばっかり使いやがって。配当もっと少なくするとか自分とこの利益を減らすなりして、国民の電気料金下げる努力をしろ」
という提言を行ったのです。ほとんどいちゃもんに近いこの物言いに当然ナショナルグリッド側も、
「ウチらはやる事ちゃんとやってるし、そんな事したらインフラの維持にも将来の有益な投資にも悪影響が出る」
と反発しております。
あくまでいちゃもんの段階で、何がどうはっきり決まったわけではないが、その公的な性質上、お上からのこうした強権的な介入のリスクはある、という認識は持っておくべきです。
各種指標は以下の通り。
お固いインフラ企業の中でも、抜群に安定的な送電事業とガス事業なんですが、同社の徹底的な企業努力によってさすがの営業CFマージン率を叩き出しています。(つまりめっちゃ効率よく稼いでいる)。
営業CFとともに、ほぼほぼ安定的な推移を見せているといえます。
このナショナル・グリッドという会社は、自社株買いよりは配当金そのものを手厚く出す方針のようですね。そこは会社によって色々やり方がありますが、シンプルに配当金が欲しい投資家にとっては、現金をしっかりと回してくれるのはありがたい限り。安定的な債券のような役割を持った会社とも言えるかもしれません。
米国株ではなく、英国株という区分けになりますが、稼ぎの上手さはかなりのものであり、インフラ安定配当収入目的でポートフォリオに加えるのはありです。
今回はこのへんで。
コメント