【米国株】投資銘柄紹介 その3(フィリップモリス)

銘柄紹介
klimkin / Pixabay

どうも、niraです。

このブログでは、毎月決まったタイミングで以下の11銘柄にほぼほぼ均等に投資を行う、という戦略を取りながら、月額の不労所得の最大化を図っています。

・IBM
・ジョンソン・エンド・ジョンソン
・スリーエム
・ナショナル・グリッド
・ペプシコ
・P&G
・フィリップモリス
・AT&T
・バンガードS&P500ETF
・エクソンモービル
・VISA

以上の11銘柄のうち、VISAを除いた10銘柄について、ポートフォリオの10%前後の組入比率になるように均等に買付を行うことで、特定の銘柄が肥大化しないようにバランスを取っています。

そんな僕の不労所得最大化計画に寄与してくれる可愛い銘柄を少しずつ紹介していこうというのが、今紹介企画です。

株式銘柄の分析、とりわけ財務面の分析なんかは他の優れた投資ブログ運営の方々が既に頑張っていらっしゃる為、僕の方では独断と偏見に基づき、数字はあんまり重視せずに言葉でわかりやすく銘柄を伝えられればいいと思います。乱暴にやります。

今回はフィリップモリス!

■フィリップモリスとは?

「マルボロ」ブランドでよく知られるアメリカを代表するたばこメーカーです。

元々、フィリップモリスという名前でずーっとやってきた会社ですが、2000年代前半に

アメリカ国内でビジネスする部門を「アルトリア」(これが今の本体)

国外でビジネスをする部門を「フィリップモリスインターナショナル

と二つの会社に分割しました。僕が投資している銘柄は後者のフィリップモリスインターナショナルになります。

そんな経緯で、投資家としてはアルトリアとフィリップモリスは別会社として投資を行うことが出来ます。

個人的な好みですが、フィリップモリスの方が投資するにはいいかな、と思っています。

わりと知られた話ですが、アメリカでは健康に係る当局規制がめちゃくちゃ厳しくて、定期的にたばこメーカーがやり玉にあげられます。

広告が打てないのは当然で、新製品の販売なんかも当局の意向次第で全くものにならなかったりもする上に、そもそも訴訟大国なので、年がら年中たばこメーカーは一般消費者からの健康訴訟事案を抱えて対応に追われています。

まぁこの手の話は別にアメリカに限らないんですが、それでもアメリカ政府一国の意向次第で業績がひっくり返るリスクは高いと思ってるんですよね。
フィリップモリスは世界各国に事業フィールドを持っているので、そういう観点ではリスクの分散が出来ているといえそうです。

これだけ見るとめっちゃ高リスクやん、なんで投資するん?って思ってしまいますよね。

実際たばこ会社にリスクとなりうる材料がめちゃくちゃ多いことは、たばこ会社の配当利回りがかなり高いことにも表れています。
(利回りが高いということは、出そうとしている配当金は多いのに株価が安い=投資家からなんらか警戒をされている、という図式が成り立ちます)

フィリップモリス:5.64%
アルトリア:7.46%
JT:6.26%
BAT(ブリッティッシュアメリカンタバコ):7.40%

※共に2019年11月現在の配当利回りです。

ていうか、こんなに配当出してしかもまた株価低くなってるっていうけど、大丈夫?という方。

基本的には心配ないんです。

以下のように、たばこ会社には、圧倒的なキャッシュフロー創出力があるのです。

フィリップモリス、アルトリア、BATという代表的な3社のフリーキャッシュフローの推移ですが、どれも平均して毎年数千億円以上のフリーキャッシュフローを稼ぎ出し、投資家に配当を行っています。

フィリップモリス一社取り上げても、営業CF、還元利回り等の指標はかなりいいです。

営業CFマージンが安定して30%超えているのはさすがです。

配当利回りもめちゃくちゃ高い上に、少し前は自社株買いもガンガンやってたんですが、後者は最近はだいぶ落ち着いてきました。

それにしてもなぜこんなにやつらは稼ぐのか。

たばこ会社をとりまく高い参入障壁にその答えがあります。代表的なのが、固い法規制と広告規制です。

上であげたように、たばこ事業は国の規制との戦いです。さまざまな思惑、利害の前にたばこ会社は対応を迫られ、頻繁に舵取りを変更しなければなりません。

それには当然莫大なコストがかかることになり、新規で始めようとする中小の事業者は耐えきれずに一瞬で淘汰されてしまいます。

また広告規制も激しく、仮に新しくたばこ事業を行おうにも、そもそも個別たばこ銘柄の宣伝が規制されているため、無名の新人が新商品を出そうにも、そもそも広く伝えることすら出来ないのです。

自然とユーザーは「マルボロ」「ラーク」といった、既に確立されたブランドを愛用し続けることになるため、元から強固なブランドを築き上げてきた伝統的なたばこ会社はほとんど独占的に利益を上げ続けるわけなのです。

さらに他業種のように常に新しいものを開発し続ける必要もなく(既存ブランドで十分なため。やるとしても加熱式たばこの販促くらい)、設備投資に使うお金が比較的少ない、というのも大きな利点です。

キャッシュフローの話を思い出してください。営業CFから「設備投資に使う」投資CFを引いた、フリーキャッシュフローから最終的に配当は支払われるわけですよね?

このフリーキャッシュフローをたばこ会社は潤沢に生み出し続けているため、たばこ会社は他の業種がちょっと真似できないくらい投資家に還元しまくっているのです。

たばこ株、たしかにリスクは多いです。

しかし投資家にとってそれを補う魅力もたくさん備えていることも事実だと、僕は考えています。地道に積み立てていきたい銘柄です。

それでは今回はこのへんで。

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