どうも、niraです。
このブログは、米国株の個別株投資をメインにしながら投資結果を検証していき、最終的に不労所得で月額5万円を目指していこうぜというブログなのですが、ポートフォリオの中にアメリカの株式指数に連動するETFであるバンガードS&P500ETFを含んでもいるんですよね。
インデックス連動型投資信託の話をしたのであればこのネタも避けては通れないだろう、ってことで、ここいらでちょっと「つみたてNISA」について少し話しておいた方がいいよなって思いながら、今回のテーマはつみたてNISAでやらせていただきますので一つよろしくお願いいたします。
今回はまず「つみたてNISA」ってそもそも一体なに?って話です。
まずもって「NISA」とは、少額投資非課税制度…分かりやすく言えば、年間決められた金額だけ投資した分の「値上がり利益」や「配当金」に掛かる税金がゼロになりますよ、という制度のことをいいます。
「NISA」の中にはさらに種類があって、投資金額や投資期間によって分けられた「NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」という3つの制度が存在します。
このうち「つみたてNISA」の歴史はまだ浅く2018年から開始されたものですが、世間的に大きく取り上げられており、昨今の2,000万円問題なんかと絡めても、ますます注目度が高まっている制度と言えるでしょう。
つみたてNISAの大きな特徴としては次の4つがあります。
1.非課税の期間は20年間
2.毎年40万円までの非課税枠
3.同じものを定期的に買い続けていく積立方式
4.投資対象は限定された投資信託のみ
順番に見ていきましょう。
1.非課税の期間は20年間
無印NISAの非課税期間5年と比べて、つみたてNISAの非課税期間は20年間とかなり長いです。
これは少額を長い時間かけて積み立てていくことで、経済成長に沿った確実な資産増加を図ってもらいたい、という制度設計者の意向が反映されています。
注意点は、無印NISAは5年という期限が終了後、ロールオーバーといって投資している商品をもう一度無印NISAとしてそのままやり直せる、という事が出来ますがつみたてNISAはこれが出来ません。
つまり20年経ったら、非課税制度として利用出来る分はそのまま終わり、年間40万円分の買付資産は、一般的な課税口座に移管されることになります。
これは新たな課税制度を利用できない、という意味ですので、20年経ってからもう一度つみたてNISAをやり直すことも他のNISA口座に移すことも出来ません。(とりあえず現制度では)
2.毎年40万円までの非課税枠
無印NISAの非課税枠が年間120万円なのに対してつみたてNISAの非課税は年間40万円になっています。
非課税枠が40万円、というのは「買付」した金額が40万円になるまでの分の株式とか投資信託に対しては、値上がり益や配当金について掛かる税金がゼロになりますよ、ということです。
年間40万円ということですので、月に換算して3万円程度になります。これが多いか少ないかの議論は置いておいて「比較的若い現役世代が、無理なく長期でコツコツ積立をしてもらうのに大体適切な額」は月に3万円以下くらい、と制度設計者が考えていると言えます。
年間40万円ですので、20年間で総額800万円ですね。
3.同じものを定期的に買い続けていく積立方式
つみたてNISAの制度を利用にあたっての注意点ですが、投資を行うことが出来るのは一般的な株式投資等と違って、事前に決められた投資信託のみになります。
国の指定したいくつか(といっても種類は結構多いです)の投資信託から自分の決めた分を一つ~複数選んで、それを「定期的に」買い付けていく必要があります。年間40万円までの範囲であれば「どれに」「いくら」投資するかは自分で設計していくことが出来ます。
※「定期的に」といいましたが、基本的にほとんどの金融機関では「毎月1回」決めた額を投資していかなければいけませんが、一部の金融機関(SBI証券、楽天証券)ではこれを「毎週1回」「毎日1回」などの頻度に設定することが可能となっています。
例えば、国内株式を対象としたA投資信託と海外株式を対象としたB投資信託を「毎月1回」「1万5千円」ずつ買っていくことで、2つの投資信託を合わせて年間に36万円(<40万円)分投資を行ったことになる、といったようなイメージです。
4.投資対象は限定された投資信託のみ
上の「3.」でも言いましたが、投資できるのは事前に国が定めた決められた投資信託のみです。
国内には現在数千本ほどの投資信託が存在しておりますが、国がその中から「本当に長期投資にふさわしい」と判断した約150本ほどの投資信託にしか僕らは投資できません。
「150本」と言われてもだいぶ多いなぁ……と思われるかもしれませんが、ジャンルが被っているものも多く、大きく分けて下の分類のものでほとんどが占められています。
・インデックス投資信託
⇛ 国内株式
⇛ 日経平均株価連動
⇛ TOPIX連動
⇛ 海外株式
⇛ アメリカ連動
⇛ 先進国連動
⇛ 新興国連動
・アクティブ投資信託
⇛ 国内
⇛ 海外
・バランス型投資信託
⇛ 上記の組み合わせ色々
大きく分けて上のような分類になります。
ここから目的別に何に投資すればいいのかは、次回以降の記事で説明をさせていただきます。
以上、つみたてNISAにまつわる4つの特徴をあげさせていただきました。
最後に、つみたてNISAを行った場合と預金のみで40万円×20年間=800万円を貯めた場合とで、年間のリターンごとに資産がどう推移していくかをグラフに示してみます。
現預金として貯金をした場合は20年間で当然800万円の資産になっている計算ですが、かなり保守的に年率2%ずつ複利で増えていくと仮定した予想推移が赤のラインになります。
数字にすると、20年後の資産残高は約970万円。預金のみの場合に比べても20%近く増えていることがわかります。
これを年率5%、年率7%と年間のリターンの見通しを楽観的にした場合、20年後の資産残高はそれぞれ「約1,300万円」「約1,600万円」ほどになります。預金の場合と比べて、1.6倍もしくは2倍程度のなっている計算となります。
比較的リスクが小さい年率5%以下程度のシナリオでも預金のみを行った場合と比べて相当の差が出てくることが分かるかと思います。「時間」と「複利」の効果の凄まじさが分かるかと思います。
僕はつみたてNISA自体はやってないんですが「長期」「積立」「複利」の視点は同様であり、しっかりと時間をとった時の威力のほどは、僕が今まで言ってきたような考え方に基づくやり方にもだいぶ近いものがあるんじゃないかと思っております。
それでは今回はこのへんで。
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