どうも、niraです。
今回は、先の記事の続きになります。
つみたてNISAについて、いくらか説明をさせていただきましたが、今回は「じゃあ具体的に何を買えばいいの!?」というところをお話しさせていただきます。
つみたてNISAは現在約150本ほどの投資信託が購入対象となっています。投資信託そのものは数千本ある中での150本ですので、政府によって相当厳選された「真に投資家のためになると思われる」投資信託であることには間違いないのですが、それでも150本は多い……何選べばいいの……というのが正直な感想だと思います。
しかし実際には似たようなタイプのものも多く、タイプ分けをした上で、本当に買うべきもの、というくくりでみると相当数絞ることが可能です。
つみたてNISAに採用されている投資信託は大きく分けて、
・「インデックス型」
・「バランス型」
・「アクティブ型」
という三種類の型に大別出来ます。それぞれについて下で見ていきましょう
■「インデックス型」
国内もしくは国外の「株価指数」に連動するタイプの投資信託がこちらに該当します。
日経平均株価に連動:eMAXIS Slim国内株式(日経平均)、ニッセイ日経平均インデックスファンド 等
TOPIXに連動:eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、ニッセイTOPIXインデックスファンド 等
JPX日経インデックス400に連動:ニッセイJPX日経400インデックスファンド、iFreeJPX日経400インデックスファンド 等
先進国株式に連動:eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド、 ニッセイ外国株式インデックスファンド 等
北米の指数に連動:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、SBIバンガードS&P500インデックスファンド 等
新興国指数に連動:SBI新興国株式インデックスファンド、ニッセイ新興国株式インデックスファンド 等
大体が「日本国」「先進国」「北米」「新興国」に加えてそれらをミックスした「全世界」型のインデックスファンドがあると思っていただければ結構です。
ちなみに上ではe MAXIS Slimとニッセイの2種類しか(あとSBI)挙げてませんが、信託報酬(期中にかかる手数料)の面でこの2つは安さ2強ですので、同じ指数を対象としたインデックスファンドは他の会社が出しているものが数あれど、この2つのブランドのうちどっちかを買っていれば問題はないかと思います。(S&P500に連動するものはSBIバンガードが最安かな?違ったらすみません)
さて、早速結論から言うと、つみたてNISAで投資信託を買うならインデックス型が最もベターじゃないかと思いますが、インデックスファンドなら何でもおすすめというわけではないことに留意して下さい。
はっきり言って実際には投資して旨味のある指数と少ない指数があります。
インデックスファンドは指数と同じ動きをさせる以上、各指数の過去長期間の動きを見れば、イコールそれがインデックスファンドの実績と見ることが出来ますので早速どれが良くてどれが微妙かを視覚的に見ていきましょう。
日経平均株価・TOPIXの長期指数チャート
S&P500の長期指数チャート
共に1991年~2019年までの簡単なチャートですが、この約30年ほどの期間を見ても視覚的にアメリカ(S&P500)株の優位性がはっきり分かるかと思います。ちなみに先進国株式(=MSCIコクサイという指数を使っています)はどちらかというとS&P500に近い動きをします。
御存知の通り、日本は1990年代のバブル崩壊の余波を引きずりながら、未だに日経平均株価20,000円台前半をウロウロしたままですが、米国株は1987年のブラックマンデーも乗り越え、何倍にも株価を伸ばし続けているのです。
※なお、新興国株式はかなりボラティリティ(≒指数のブレ)が大きいので初心者が手を出すのはやめておいた方がいい、というのが僕の考えです。前にも言いましたが、新興国が栄えればそこでももちろんビジネスをしているグローバル企業の集合体であるアメリカ企業群の株式も当然上がっていくことが考えられるため、あえて新興国オンリーに資金をベットする理由も薄いといえます。
安定性・成長性を考えても、自分なら「先進国株式連動タイプ」や「北米指数連動タイプ」を選択するかと思います。
■バランス型
バランス型は、上であげたようなインデックス連動型投資信託や国債、REIT等様々な種類の資産のミックス型商品と思ってもらって結構です。~バランスファンドというように「バランス」という文字が含まれるものは大体そうです。
バランス型はよほど損が嫌な人向けといえます。
ぶっちゃけ上の指数チャートのチャンポンなので、旨味のない指数も含んでいることになり、旨味のある指数の良さを消すことになるでしょう。
当然そのほかにも、債券やREITといったものも構成要素に含まれています。色んな投資対象のミックスというのは、つまるところAが上がれば(下がれば)、Bは下がる(上がる)ということが往々にして起き、そのため値動き自体が平準化される傾向にあります。
損するリスクは少ないが得する割合も低いのです。
長期的に株式市場・資本主義市場は発展してきていることを考えると、バラバラに買うよりも旨味のある指数に絞るのが得策です。それでも損が嫌という人はバランスを選べばいいと思います。たしかに値動き自体はマイルドだから。
■アクティブ型
アクティブ型は正直あまりおすすめ出来ません。
ぶっちゃけこのタイプは手数料が高すぎます。信託報酬はどれも大体投資金額の1%前後。インデックスファンドがほとんど0.2%を切っていることに比べると実に5倍の水準です。たまに0.5%前後のものもあったりしますが、そもそも実績がインデックスと比べると心許なすぎる。
しかし、中には10%くらいの確率でインデックスに勝利するスーパーレアなアクティブ型を引くかもしれないが、初心者が虎の子のお金を規模のでかいガチャにつぎ込むべきではないというのが僕の考えです。
それでも我こそは、という勇者は止めはしないけど…
めちゃくちゃ余裕のある人が遊びでやったりする分には何も言えないけど、将来の足しに…みたいな考えのもとにする投資ではないと個人的には思います。
バランス型とアクティブ型の説明がぞんざいすぎて自分でもどうかと思いますが、繰り返しになりますが、数十年単位での投資の目線を作ることが出来る現役世代は、トータルでみるとインデックスファンド(米国および先進国)が断然おすすめだと言えます。
値上がりも配当もそこまでいらないからどうしても値動きを抑えたい、という人はバランス型ファンド、博打をしたい人はアクティブ型ファンド(大事な元手で博打をうつ人はそんなにいないと信じたいけど)。
とりあえずはこんな棲み分けでいいんじゃないかと思いますね。
今回はこのへんで。
コメント