【米国株】セクター分散について

株式投資基礎

どうも、niraです。

米国株に限らず、株式投資をする上で分散を行うことの大切さはどこであっても説かれると思います。それは時間の分散であったり、資産の種類の分散(債券、株、金みたいな)だったり色々とあるんですが、今回はその中でも株式のセクターの分散について。

■セクター分散について

まずは株式市場における「セクター」とは何なのかということから。

セクターとは株式市場において、投資をしようとする側が、その株式を発行している会社を分けてみた便宜上のグループのこと指します。色んな分け方があり、それぞれがセクターだと呼んでも差し支えないと思うんですが、よく言われるのが業種ごとに、会社を色分けしたものです。

特に米国株式市場では、S&P500等の指数を算出しているS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという組織が、産業ごとに以下の11分類を定めています。

生活必需品

ヘルスケア

公共事業

情報技術

資本財

エネルギー

通信サービス

一般消費財

金融

素材

不動産

以上のような11分類になりますが、この11分類自体を「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」という大まかな区分けで考えることも重要になります。

「景気敏感株」とは景気が良い時は株価が大きな伸びを見せるものの、景気が悪くなればガタンと落ち込みがちなもの。「ディフェンシブ株」とは景気が良い時も悪い時も、比較的株価の動きがマイルド(≒経営が景気にあまり左右されない)もの、と覚えておけば十分です。

景気敏感株」⇛「情報技術」「資本財」「エネルギー」「一般消費財」「金融」「素材」「不動産」

ディフェンシブ株」⇛「生活必需品」「ヘルスケア」「公共事業」

※「通信サービス」については少し例外としてどちらにも入りえます。というのも従来は「電気通信セクター」としてAT&Tやベライゾンなどを始めとした通信ディフェンシブ株群がメインとなっていましたが、最近こちらにAmazonやアルファベット(Google)が含まれるようになってしまい、これらのイケイケIT企業は「ディフェンシブ」と呼ぶのは難しいことから、例外となってしまうのです。

そして上でも触れた通り、景気には良い時から悪い時を繰り返すサイクルが存在します。そのサイクルの中で各セクターがいつ「輝く」かを表したのが下の図です。

セクターに所属する株式群が景気のどんな局面で力を発揮することが出来るか、を示したものですが、これを見ても分かる通り、セクターごとに得意な景気状況とそうでない景気状況が結構分かれています。

例えば「資本財」や「通信サービス(ハイテク)」といった分野は景気が良い時には「生活必需品」「公共事業」なんかと比べてどんどん伸びていきますが、その分景気が悪くなった時の落ち方も激しいです。

逆に「生活必需品」「ヘルスケア」「公共事業」といったセクターは景気が悪くなった時に、株価の下落がある程度持ちこたえられることで知られています。(だからディフェンシブ株=守備型の株と呼ぶのです)

ですから、セクターの分散を意識して株式を購入していくことが非常に重要なのです。

例えば「資本財」「通信サービス(ハイテク)」「素材」に所属する会社の株式をそれぞれ購入したときは、「生活必需品」「ヘルスケア」「公共事業」とそれと対局にある会社の株式を同じ割合分購入することで、下落の幅をある程度カバーすることが可能となるのです。

株式を複数購入してポートフォリオを作る際は、上記のようにセクターの分散を意識することが重要だということを述べさせていただきました。次回はそれぞれのセクターの詳細と代表的な銘柄について語れればと思います。

今回はこのへんで。

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