【米国株】配当金額の伸び>給料の伸び

株式投資基礎
qimono / Pixabay

どうも、niraです。

前回の記事の続き。

散々言ってますが、配当金の増配の威力というのはすごいです。

以下は僕のポートフォリオの銘柄の過去10年の増配推移ですが、

10年の平均値 / 中央値がそれぞれ、

・IBM:11.76% / 12.96%

・JNJ : 7.01% / 6.72%

・スリーエム:11.29% / 7.45%

・ペプシコ:7.97% / 7.17%

・フィリップモリス:7.74% / 7.39%

・P&G:5.68% / 5.84%

・AT&T:2.21% / 2.20%

・VISA:27.39% / 23.77%

・エクソンモービル:7.77% / 6.49%

※S&P500ETFとナショナル・グリッドは除いています。ナショナル・グリッドはイギリス株のため、ポンド建てでの連続増配記録になり、ドルとの為替の問題も絡んでくるため、単純化のためにここでは考慮してません。

連続増配年数が長い銘柄でも、1年の増配率はそう大したことない企業もあれば、VISAのように増配年数自体は少なくても1年の伸び率は半端ない企業まで様々あることが分かるかと思います。

今度は、2019年から10年間、仮に10年間の中央値と同様の伸び率で増配し続けた場合、どれくらいまで配当金が伸びるかを見ていきます。

10年間、増配をし続けることの威力が一目瞭然かと思います。IBMとかVISAはやりすぎかと思いますが、概ね配当金額が1.2~1.8倍くらい伸びる可能性があることが分かります。

IBMとVISAを除いてみても、中央値で約1.7倍です。先の2つを入れれば約1.9です。

(S&P500ETFとナショナル・グリッドを除いて)現在の1年間にもらえる配当金額が「約1,257ドル」なので、2028年まで仮に上の通りに増配してくれるとしたらここから1円も追加投資しないとしても「約2,388ドル」に1年間にもらえる配当金額が増えている計算になります。

ちなみにS&P500の配当増配率は約20年間の中央値で年間6.8%ほど。これも10年間で約1.9倍の計算です。(S&P500の数値はこちらのサイトを参照)

10年で2倍。サラリーマンの給与が10年で2倍になることは中々ないですが、株式だとわりと保守的な銘柄を集めててもこれくらいの成長は見込めますよ、ということなのです。(もちろんこれ以下になる可能性も、もしかしたらこれ以上になる可能性もありますよ?)

※経団連 2018年昇給・ベースアップ実施状況調査結果資料より「 月例賃金の引上げ額・率の推移 組合員平均」

上の経団連の資料からも分かる通り、大企業勤務の会社員で給与の伸びは年平均2.3%ほど。年平均2.3%で10年間増え続けても10年で約1.2倍

これは大企業の数字であり、当然ここまで給与が伸びない人達も他にたくさんいる中で、給与所得と配当所得の残酷なほどの差が感じられます。ピケティ氏の著作「21世紀の資本」が言ってるのもまさにこのことに他なりません。

しかし幸か不幸か、僕らが証券会社から株式を買って上場企業の株主になることに、本人の能力の多寡は全く関係ありません。

トヨタや三菱商事、果てはGoogleやAppleのような就職するのがめちゃくちゃ難しい会社の株主にも、クリック一つで簡単になることができ、そこで働く学歴も能力も優秀な人達が日夜必死になって作り上げた会社の利益の美味しいところを持っていけるのです。

やるかやらないかです。給与所得だけに頼るか、優良株式やインデックスファンドの力を借りるかで将来かなりの差が開いてしまうのです。

今回はこのへんで。

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