株式投資の基本認識 その2(株ってどうやったら買えるの?)

株式投資基礎

どうもniraです。

今回は株ってどうやって買うんだよ!という声にお応えして、まずは証券会社の見方のような話をしていきたいと思います。

■対面型証券会社とネット型証券会社

まず前提として、皆さんが株式投資をしようとした時にお世話になる証券会社には大きく以下の2種類に分けられることを知ってください。

・対面型証券会社
・ネット型証券会社

の2つがあります。

対面型証券会社

いわゆる店舗を持ち、窓口で一人一人に担当が対応を行ってくれる証券会社になります。
「野村證券」「大和証券」などが代表的です。街なかにある店舗は皆さん一度はご覧になったことがあるかと思います。

営業担当者がつく形になるので、店頭や電話にて営業担当者に連絡するとそれに応じて株式売買の注文や色んな相談にのってくれます。

・ネット型証券会社

インターネット上のWebサイト、最近はスマホのアプリ等から投資家が自ら操作・注文を行うのが特徴。   初めて口座を開設してから株式の売買を行うまで、コールセンターに電話しない限り、証券会社の人間とほぼ接触が行われない点が対面型と比較した際の大きな違い。

代表的な会社としては「SBI証券」「マネックス証券」「楽天証券」など。

以上が基本的な特徴になりますが、同じ株式の売買を行うにしても、どの形態の証券会社を使うかはメリットとデメリットが表裏一体の関係にあります。

それぞれ見ていきましょう

■対面型証券会社のメリット

・営業担当者に頼ることが出来る 

まず、対面型証券会社を使う最大のメリットは、営業担当者がつくことによって、全くの素人でも口座の開設から株式の売買手順、そして何を買えばいいかまで手厚くアドバイスを行ってもらえることです。

特に、運用をしたいお金はあるけれども自分で色々とやるのは不安、という方は、各証券会社の営業担当者があなたの職業、収入、投資に対しての考え方まで全て汲みながら、資産運用にあたって最適な提案を行ってくれるはずです。

・IPO銘柄の当選枠が多い

僕らが「株式を売買する」といえば、既に証券市場に出回っている株を買ったり売ったりすることを指しますが、実は「これから市場に出回ろうとしている」株式を抽選で手に入れる事ができるサービスがあります。

この「これから市場に出回ろうとしている」株のことを「IPO銘柄」といい、この「IPO銘柄」に投資を行う(=IPO銘柄を買う権利を抽選で得る)ことを「IPO投資」と言ったりします。

実はこの「IPO投資」、非常に割の良い投資であることが知られています。

IPO銘柄を買う権利を得ることに成功すると、初めに決められた値段でその株式を購入出来ます。

その後買った株式が市場に上場することになりますが、その際上場して初めにつく株価で売ることで

【事前に買った株価<上場して初めての株価】

となれば買った人の儲けとなるのですが、このIPO銘柄は事前に買った株価よりも上場して初めての株価の方が値段が高くなる確率が非常に高い傾向があるのです。

2019年9月まででいいますと、53銘柄が新規で上場を行っており、そのうち44銘柄が上場前の株価よりも上場した直後の株価の方が高くなっているのです。(その確率は44/53=83%)

そんな、買えば大体儲けさせてくれる美味しい投資であるIPO投資ですが、買う権利を得る抽選に通る確率はめちゃくちゃ低いです(こんな美味しい話、それはそうとも言えます)。

IPO投資では、各証券会社ごとに売り出すことの出来る株数の上限がそれぞれ割り当てられており、対面型証券会社に割り当てられる株数は往々にしてネット型証券会社よりも多い傾向にあり、(ネット型証券会社と比べると)比較的買う権利を得るくじ引きに当選しやすい、といった特徴があります。

これは一応メリットの一つと言えるかと思います。

■ネット型証券会社のメリット

・手数料が安い

ネット型証券会社の一番のメリットはやはりなんといってもその手数料の安さです。
例えば業界大手の対面型証券会社の代表的な手数料体系と比べてみると、

※野村證券 店頭売買手数料
※大和証券 ダイワ・コンサルティングコース 売買手数料

野村証券や大和証券のような大手対面型証券会社の店頭手数料は、大体約定代金×約1%〜約1.4%が基準となっています。

対してネット型証券会社では

※SBI証券 スタンダードプラン
※楽天証券 超割コース

ご覧の通りその差は歴然としています。

※証券会社ごとに数種類コースがあったりしますが、ここでは対面型証券会社は営業担当者がつき対面で注文を依頼するコース、ネット型証券会社は一度の取引ごとに手数料がかかる一般的なコースを記載しています。

※対面型証券会社にもインターネット注文専用の手数料プランが用意されているケースがありますが、やはりほとんどがネット型証券会社よりも割高に設定されています。

単純に売買の手数料を考えた場合は、シンプルにネット型証券会社がお得であると言えるでしょう。

■対面型証券会社のデメリット

・手数料が高い

営業担当者として実際の人を介す以上その人件費、そして店舗に係る費用(建物、光熱費etc)がかかってくるため、ネット型証券会社に比べて手数料の金額は必然的に高くなってきます。

・営業担当者がすすめてくるものが必ずしも投資家にとって良い(≒利益を出してくれるもの)とは限らない

これも重要な事なんですが、営業担当者がすすめてくるものを買っておけば必ず儲けられるとは決して限らないんですね。

もちろん、長期間コツコツ投資を続けることで「ほぼ」確実に利益が出ることが見込める銘柄・商品はあるのですが、わざと値動きの激しい(=プラスになったりマイナスになったりの幅が大きいため、客に何度も売買させる機会が多い)商品を紹介して、たくさん売買をさせることで自らの手数料収入を稼ごうという意図を持って接してくる営業担当者もいないとも限りません。(てか今まで結構いたので金融庁がお怒りになったのはわりと有名)

■ネット型証券会社のデメリット

・何でも自分で決めなければならない

メリットで述べたように手数料が安いということは、それだけ顧客1人に対して人件費や店舗にかかる費用が少ないからと言えますが、裏を返せば株を買ったり売ったりする上での選択や判断を自分でしなければならないと言えます。

とはいえこれをデメリットととるかは自分次第なところがあり、別に人を介したサービスは必要なく、自分で勉強して全部自分で決めたい、という方にとっては特段のマイナス点にはならないかもしれません。

(ちなみに対面型証券会社の営業担当者に勧められた株で損したとしても、それも自分だけの責任ですので注意しましょう。自分はずっと買うのはどうかと疑問に思ってたものを騙して無理やり買わせたみたいな不法行為が証券会社側にない限り、取り戻すことはまず無理です)

■結局どっちがいいの?

手数料は安いが、自分の裁量に依るところが大きいネット型証券会社と、手数料は高いが、プロのアドバイス等人を介したサポートが豊富な対面型証券会社、実際にどっちがいいかというお話ですが、

これから10年20年単位で将来に資産を残していきたい現役世代はやはりネット型証券会社をお勧めします。

というのも、長期スパンで投資を考えた時に、選択肢に残るのは結局同じような銘柄・投資信託になりますし、一度決めた選択肢で後はひたすら機械的に買い続けるだけなので、自分でこなそうと思えば全てこなすことがそう難しくはないからです。
(銘柄選択のやり方みたいな話はまた別の機会に行います)

■口座を開くにあたっての必要書類

・運転免許証
・マイナンバーカード(通知)
・印鑑(主に対面型証券会社)

あとは、自分の属性(職業・収入・持っている資産等)を記入させられるが、ネット型証券会社では特にだからといって関係なし。対面型証券会社だと扱いが変わるとかあるかもですが笑

対面型証券会社、ネット型証券会社と見てきましたが、どっちの方が優れているか、とは一概にいえないところもあります。
ただ、僕のブログでやっているようなことをやろうとすれば、ネット型証券会社を使った方がわりとお得ですよ、というくらいのものです。

会社がどこがいいかは、少なくともネット型証券会社に関しては
「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」あたりのどこかを選んでおけば間違いはないかと思います。そのあたりの細かい違いもいつか説明したいですね。

それではこのへんで。

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