【株式投資】銘柄選びに必要な指標をどう見るか

どうもniraです。

今回は、僕がどうやって銘柄を選んでるか、というお話を中心にやっていきます。

以前提示した通り、現在下記の11銘柄にお金を定期的に入れ続けています。

・IBM

・ジョンソン・エンド・ジョンソン

・スリーエム

・ナショナル・グリッド

・ペプシコ

・P&G

・フィリップモリス

・AT&T

・バンガードS&P500ETF

・エクソンモービル

・VISA

これら11銘柄を選ぶ際に、僕が参考にしたのは次の3点です。

①営業CF及びフリーCFがしっかり継続して稼げているか

②売上高に占める営業CFの割合がどれくらい高いか

③配当性向、総還元性向がどれくらいの割合か

順番に見ていきましょう。

①営業CFがしっかり継続して稼げているか

まず、営業CFとは会社が本業で売り上げをあげたお金の中から、原価とか費用とか借金の利息とか税金とか、そういった出ていくべきお金を差し引いて手元に残ったお金の額を意味します。

これはぶっちゃけ他のどんな指標よりも大事な指標です。

これがしっかりしたものかどうかで8割方決まると言っても過言ではない。

何故か。この営業CFという名の稼いだ現金というのが、そっくりそのまま投資家の為に回ってくる見返りの原資になるからです。

企業は本業で稼いだこのお金を使って、さらに事業を大きくすべく投資をしたり(自分の会社の株を買う「自社株買い」もここに含みます)、配当としてお金を出したりします。

それらは全て「株主の利益の為」です。

この大事な指標。額の絶対値も大切ですが、売上高のうちそれがどのくらいの割合を占めているか、そしてどれくらい安定しているか、もまた大切な要素になります。

②売上高に占める営業CFの割合

売上高とは、企業がそのサービスを売って稼いだトータルの金額です。
営業CFとは、そこから支払うべきものを引いたトータルの手残りの現金です。

売上高に占める営業CFの割合を求めることで、「ぶっちゃけどれくらい効率良く稼げているの?」ということを知る事が出来ます。

売上高500万のA社と売上高100万のB社があるとします。

稼げれば稼げるほどいいんじゃん、と思うかもしれませんが、 A社が500万の売上高を出す為に、450万のお金が必要なのに対し、B社は100万の売上高を生み出すのに10万しかお金が必要ないとするといかがでしょうか。
最終的にB社の方がA社より40万多く稼ぎ続けることが出来るわけです。

上記は極端な例ですが、多少の売上高の差異は、手残りの利益を多く生み出す為にどれくらい効率的な仕組みが出来てるかによって簡単にひっくり返ります。

手残りのお金が株主の為に使うお金の原資になる以上、僕らはなるべく効率よく稼いでいる会社を選択するべきなのです。

③配当性向、総還元性向がどれくらいの割合か

資本主義社会では誰が何と言おうと、会社は株主(投資家)のものです。

ですから、会社は稼いだ利益は余すことなく株主に配るべきだろう、と思うのは最もな事なのですが…

しかし現実は企業によって、株主の為にお金を使う割合に多少の濃淡があるのも事実です。

配当金を出すか出さないか、またはどれくらい出すか。次のビジネスのためにどれくらい投資を行うか、等々は、会社によって千差万別です。

会社は基本的に株主の為に動いていますが、その選択が結果としてどれくらい株主に報いる形になっているかは実は会社によってマチマチなのが現状です。

それならば出来るだけ、株主に報いてくれる会社に投資したいなと思うのは当然です。

会社が株主に還元を行うために取れる方策は以下の3つがあります。

1.稼いだ額を現金で配当する
2.現金を配当する代わりに、会社を大きくする目的で次の事業のためにお金を使う。
3.現金を配当する代わりに、自分の会社の株式を買う(一度発行したものを買い戻す)

1.については説明は不要でしょう。

2.は主に、現在進行形で大きく成長を続けている会社が行う方策です。

配当として現金を配ってしまう代わりに「このお金を次の事業のために使わせてください。そうすれば今よりもっと会社を大きくして、あなた達にもっとたくさんの利益を配分することが出来ます」と株主にお願いして、株主もそれを「いいよ」と認めるようなイメージです。

3.は少し難しいです。

市場で自分の会社の株式を自分で買うことで、株式が「市場で出回る量」が減少します。株式が「レア化」すると思ってください。レア化することで、株式の価値自体が上昇し、結果的に株主に恩恵をもたらすような形になります。

これがいわゆる企業の「自社株買い」と呼ばれる方策であり、株主への還元策として重要視される行動になります。

「総還元性向」とは会社がどれくらい株主に報いてくれるかを知れるとても大事な指標になります。

「配当性向」という指標について説明します。
これは会社が稼いだ利益のうち、どれくらいの割合を株主に配当金として振り分けているかを示したものです。
配当性向50%という数字があったら、会社は稼いだ金額のうち半分を株主であるあなたに振り分けている、と言えます。

「総還元性向」とはそこからさらに一歩踏み込んだ指標になります。
会社が配当金として投資家に振り分けた金額+自社株買いを行った金額が、全体の利益のうちどれくらいを占めているか、を示した数字になります。

ところでこの数字、株主にどれくらい還元してくれているかを表した数字ですから、高いに越したことはないのですが、高ければ高いほどいいわけではありません。

稼いだ利益をどれくらい回してるかということですから、これが恒常的に100%を超えてたりすると、今後の投資や、もしものために残すお金すら無く、全部使ってるということにもなりまして、投資家に回してくれるのは嬉しいんですが、そこまで回して大丈夫?とちょっと心配になったりもするのです。

そのバランスが難しい。この塩梅が100%正解!というものもなく、実は各投資家の判断が委ねられるところでもあり、個人的には平均して70〜80%くらい還元がちょうどいいのかな、と思っております。
(もちろん業種や会社の現況によっても大きく適正値は変化しますが)

駆け足になりましたが、僕が重視する指標は以上になります。

各用語については別記事で詳しく説明することも考えておりますので、そちらもよろしければご覧いただけますと幸いです。

それでは。

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