【米国株】各セクターの詳細について③

株式投資基礎

どうも、niraです。

米国株11セクターについてそれぞれ説明させていただいてきましたが、第3回目である今回は「通信サービス」「金融」「素材」セクターについて!

■通信サービス

情報技術セクターが「コンピューター」にまつわる業種が揃ったセクターだとすれば、この通信サービスセクターは「インターネット」にまつわる業種群という言い方が出来ます。

Webを主戦場としたBtoCビジネス全般もこのセクターなんですが、いわゆる通信事業(電話、電気通信、放送、映画)なんかもこちらに含まれています。

代表的な銘柄としては、

アルファベット(Google)(GOOGL)

Facebook(FB)

AT&T(T)

ベライゾン(VZ)
→AT&Tと並ぶ、米国の二大通信企業の一つです。

ウォルトディズニー(DIS)

Netflix(NFLX)

などですね。一般消費者になじみのある会社ばかりで、それだけ通信というものが現代の私達の生活に深く入り込んでいることを示しています。

※ちなみになんですけど、Amazonは現在「一般消費財」セクターになりました。めちゃくちゃ情報技術or通信サービスセクター感強いんですが、いわゆる「小売」ビジネスが主として判断されてたんでしょうかね。てかここ変わり過ぎやろ…

セクターの特徴としては、「景気敏感株セクター」にも「ディフェンシブ株セクター」にもどちらにも当てはまるという珍しい特徴があると言えます。

少し前まではいわゆる伝統的な通信サービス事業を行っている会社がメインのセクターだったんですが、GoogleやFacebook、Netflixといった会社が登録され、さらにそれらの会社の時価総額がかなり大きいこともあり一気に景気敏感株セクター色を強めてきています。

とはいえ、ベライゾンやAT&Tといった固い会社も含まれているため安定収入・安定配当目的での投資が出来る、という側面もあります。

ここはセクター全体に投資を行うというより、好みによって投資対象企業を考えながらお金を入れていっても良いセクターと言えるかもしれません。ディズニーとかコンテンツ屋でどっちかというと景気敏感企業のはずなのに、ブランド力強すぎてもはやディフェンシブ株になってますしね。

■金融

金融セクターは主に「銀行」「証券会社」「損害保険」「投資運用」などの業種で構成されています。
余談ですけど海外では、日本でいう銀行=商業銀行、証券会社=投資銀行、って言い方が正確です。

代表的な銘柄としては、

JPモルガンチェース(JPM)
→商業銀行であるJPモルガンチェースと投資銀行であるJPモルガンを傘下に持つ、巨大金融持株会社です。

バークシャーハサウェイ(BRK)
→長期投資の神、ウォーレン・バフェットの率いる超巨大投資運用会社です。数多の米国の優良企業の大株主でもあります。ちなみに保険事業が本業です。

・ウェルズファーゴ(WFC)
・シティバンク(C)
→共に米国内の大手商業銀行です。

・ゴールドマンサックス(GS)

・ブラックロック(BLK)
→世界最大の資産運用会社です。iシェアーズというブランドの投資信託運営が有名。日本でも購入出来ます。

などがあります。

金融セクターは、金利の影響が業績にもろに響いてくる典型的な「景気敏感株セクター」です。

当然ながらリーマンショック時に最も悲惨だったセクターで、株式価値が半分以下になる企業はザラでした。セクター全体で60%〜70%ダウンとかですよ?いくら長期投資とはいえ、限度がありますね……。他セクターと比べると安定性の面で、正直脆弱なセクターといっても過言ではないです。

僕自身が既存の金融ビジネスの継続性に懐疑的なこともあり、手をつけてないセクターでもあります。今後大きな事業転換も起こり得るセクターで、どうなるか分からない分リスクが高いです。それでも米国の優秀な金融企業達は生き残るとは思ってますが、今の形、体制、ひいては資本政策を維持できる保証は全くないからね……。

さすがにリーマンショック時の凹みっぷりには業界全体で猛省したみたいで、今仮にショックが起きても同じような事態にはならないよう対策が取られてるとは言われてますけどねー。

厳密にセクター分散を取るなら入れることも選択肢にあがりますけど、配当利回りがそこまで高いわけでもなくあんまり魅力は感じないかな。

■素材

素材セクターは、いわゆる化学メーカーの集合体です。業種で言うと「化学品」「産業用ガス」「」「金属」「鉄鋼」などが所属しています。

代表的な銘柄としては、

・ダウ・ケミカル(DOW)

・デュポン(DD)
→二つとも老舗の化学素材、繊維メーカーで、少し前まで「ダウ・デュポン」という一つのメーカーでした。ダウ平均を出しているダウジョーンズ社とは異なります。

・リンデ(LIN)
→産業用ガス製造、装置開発の世界最大手の一つです。

などですかね。

素材メーカーはいわゆるBtoBメーカーが多いとはいえ、景気の影響をもろにうけるぶっちゃけかなりの「景気敏感株価セクター」です。産業の需要の方が、個人消費よりもよっぽどシビアに景気に左右されるので当然かな。

正直僕の実生活と畑違い過ぎて語ることが全くない笑

株価の伸びは市場平均と同じかちょっと低いくらい。配当利回りは総じて低めです。

僕が手をつけてないセクターその2。伸び普通で配当利回り低いのでこのセクターにもあんまり魅力を感じてないです。

残りは「不動産」だけかな。こっちはREITのこととか語ることが多いので単独で取り上げます。

今回はこのへんで。

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