【株式投資】ロボアドバイザーの意義について

株式投資基礎

どうも、niraです。

前の記事で、長期投資についてのお話をさせていただいたので、それに関連して最近よく聞くロボアドバイザーについて軽く語ります。

■そもそもロボアドバイザーって?

ロボアドバイザー流行ってますね。

最大手の「WealthNavi」はサービス開始3年ちょいで、預かり資産が1,800億円を突破するなど、主に一般層からの支持をどんどん伸ばしているようです。

これらサービスの特徴としては、

・最低1万円~10万円からサービスの利用が可能

・自分にあった投資手法のアドバイスが聞ける

・さらに自分の趣向に合わせた運用手法で実際に運用もしてくれる

という点が一般的にあげられます。

少し前だとロボアドバイザーといえば、色々な質問事項に答えた後「あなたにとって最適な運用方法はこんな感じなので、例えばこんな商品を買ってはどうですか?」的な提案(助言)のみを行ってくれるサービスが主流でしたが、最近では上でも挙げたとおり、ロボアドバイザーが投資家の代わりに運用を行ってくれるサービスが急速に普及してきています。

以下は例として「ウェルスナビ株式会社」サイトから、同社ポリシーからの一部引用文ですが、

■ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の主な特長
1.すべておまかせの資産運用
ノーベル賞受賞者が提唱した理論などに基づいた世界の富裕層や機関投資家が利用する資産運用アルゴリズムや、最先端の機能で、高度な知識や手間なしに、自動で国際分散投資を行います。

2.中長期的に安定的に資産を形成していきたい働く世代へのサービス
ロボアドバイザーが最適ポートフォリオを作成、心理的な壁に邪魔されることなく適切な資産配分の維持や、為替などのリスクの分散を図る積立投資の継続など合理的な投資行動を実現します。

(省略)

※出典:ウェルスナビ株式会社 ニュースリリースより

基本的には「中長期的目線で」「自動的に」投資を行うサービスであることがわかります。

他に同種のサービスとして「THEO(テオ)」「楽ラップ(楽天系)」といったものが有名です。

■これらのサービスはどういうものに主に投資しているの?

上であげたようなロボアドバイザーはサービスを登録した後の基本的な流れですが、

1.登録し、口座を開設する

2.投資方針を決める(数種類~10種類ほどのパッケージから決めるものが多い)

3.投資方針に沿って、ロボアドバイザーが自動的に投資商品に積立投資を行っていく

という感じになります。会社によって細かな違いはありますが、原則は上のような流れに沿った形になると思います。

これらのサービスは、1万円~10万円という比較的少額の金額を元手にスタートすることが可能です。そしてその元手や毎月設定した積立額をもとに、システムによって自動的に投資商品が購入されていくのです。

投資方針は自分のリスク許容度によって、いくつかあるパッケージを選択肢し、それによってロボアドバイザーが何を買っていってくれるかが変わります。

例えば、出来るだけ低いリスクで運用したい、というような事を希望すれば国債中心のポートフォリオがロボアドバイザーから提案されたりします。

逆にリスクが多少あってもいいから儲けられる方法で運用したい、ということを希望すれば、株式中心でそれも海外株式を含めた投資商品を選択してくれたりもします。

といっても、この手のロボアドバイザー型の投資では、個別株やまして値動きの激しい中小の株式を買わされるといった感じではなく、基本的には長期での積立投資が前提とされてますので、自ずと対象の商品は比較的安全な投資信託・ETFが中心となってきます。

投資信託・ETFの中でも、国債なんかを多めに含んでいる手堅いものから海外株式を多めに含んでいる少し利回りが高いものの中から、自分の希望に沿って比率が選択されていくってイメージでいいと思います。

■ラップ口座との違い

僕ら投資家にとって、これと感覚的に似たサービスに証券会社が提供する「ラップ口座」というものがあります。

ある程度のまとまった資金を専用の口座に預けることで、各証券会社によって違いはありますが、

運用のアドバイスを受けたり
その口座にあるお金を代わりに運用してくれたり
大まかな方針を伝えたらその通りに色々な投資商品を買ってくれたり
定期的に細かい報告資料をくれたり

などのサービスが提供されるのが一般的です。

ロボアドバイザーと違って、こちらは専門の担当者が直接対応してくれるため、(今のところはですけど)投資家にとっては、ロボアドバイザーよりも柔軟な提案を受けることが出来ます。(今後AIが発達して並の担当者よりもよっぽど優れた対応を、機動的に行ってくれるようになる可能性ももちろんあります)

しかし対人間での対応ということで、当然その分費用もかさみます。

ロボアドバイザーが預かり資産の1%ほどの手数料を取るならば、ラップ口座は数%程度の手数料を要求されることがザラです。

ロボアドバイザーが働く現役世代を主なターゲットにしているの対して、こちらは準富裕層~富裕層をメインの対象としたサービスとも言えるかと思います。

■結局ロボアドバイザーの利点は何なの?

僕の方でも散々言って来ていますが「長期」「積立」投資というのは、普通の人がそこそこ資産を作ろうと思った時にはかなり再現性の高い優れた手法と言えるのは間違いないです。

ロボアドバイザーはそんな優れた投資手法を、投資初心者の方でも手間なく再現出来るという面でかなり画期的なシステムと言えるでしょう。

個人的に一つ気になるといえば、その手数料です。

会社によって異なりますが、概ねどのサービスでも預けている資産のうち0.7%~1%前後を年間手数料として徴収されます。

1%くらい…と思うかもしれませんが、100万円預けていれば1万円は手数料として取られるということです。(もちろん損してるか儲けてるかに関係なくです)

これが高いという意見も多くあります。普通に考えて上で言ったようなことを「全部自分でやればもっと安くすむでしょう?」というようなやつです。

個人的にその意見は最もだと思いますし、僕自身は全部自分でやりたいタイプですが、実は単純に金額で測れないコストもあるのではないかと考えてもいます。

それが、自分でやった場合に「感情が入って」選択を誤ってしまうリスクです。

これまでの記事でも言ってますが、長期投資において一番の敵は「途中でやめてしまう」ことです。どんなに「こんな作戦でコツコツ積み立てるぞ。10年20年すれば大金持ちや!」と思っていたとしても、(特にリスク許容度の低い)投資初心者は自分の想像以上に上がった(or下がった)場合とかで往々にして判断を誤ります。

これを実感するには、マジで一度自分なりに自分だけで色々やってみるのが一番ですが「そんなミスは絶対ごめんだ」って場合はこういったロボアドバイザーによる「自動化」というやり方を取ることによって、少なくとも自分で全て判断するよりは感情を排することが出来るでしょう。

結局自分で投資判断を行うことによる感情面でのデメリットを少なくするための割高な手数料なのかな、とあくまで個人的には考えています。それが高いか安いかは人によって違ってきますのが、

自分で勉強する時間も取れるし、全て自分の判断で投資したい 
⇛ 自らで株式売買

勉強する時間あまり取れないし、自分で全部動かしてると余計な動きしちゃいそうだな 
⇛ ロボアドバイザー

みたいな棲み分けがいいかもしれませんね。

もちろん投資そのものは自己責任ですからね!

今回はこのへんで。

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