【株式投資】用語説明その2 営業キャッシュフローマージン

株式投資基礎

どうも、niraです。

※用語解説は、先の記事等で出した投資用語について、主観でなるべく分かりやすくをモットーに解説を行いたいという願望記事です。

今回は、営業キャッシュフローマージンについての話

以前、銘柄選びを行う上で3つのポイントを挙げさせていただきました。

①営業CF及びフリーCFがしっかり継続して稼げているか

②売上高に占める営業CFの割合がどれくらい高いか

③配当性向、総還元性向がどれくらいの割合か

その1の記事の中では「①営業CF及びフリーCFがしっかり継続して稼げているか」というポイントのうち、営業CFとフリーCFについて説明させていただきました。

今回のその2では「②売上高に占める営業CFの割合がどれくらい高いか」について説明させていただきます。

■営業キャッシュフローマージンについて

まずおさらいですが、営業CF(キャッシュフロー)とは、

会社の本業の商売を行うことで「入ってきたお金」と「出ていったお金」の差額を表す、

というものでした。

モノやサービスを提供してその対価としてもらったお金から、そのモノやサービスを提供するために必要な経費を引いた残りの額とも言えます。

次に「売上高」という言葉ですが、これは上で言ったような、モノやサービスを提供してその対価としてもらったお金の総額を示します。これは何となく分かるかと思います。

以下のようにこの営業CFという金額を、売上高の金額で割ったものが営業キャッシュフローマージンと呼ばれるものになります。

営業キャッシュフローマージン=営業キャッシュフロー÷売上高

式を見て分かる通り、これは営業キャッシュフローの金額が、売上高の金額から見てどれくらいの割合を占めているかを表したものになります。

モノやサービスを提供して得た対価が、結局どのくらい手元に残ったのか、を簡潔に表現したものになりますので、この割合が高いほど「効率よく商売が出来ている」ということになります。

皆さんが自作のパンを100円で売ったとして、作るのにかかったお金を引いてじゃあいくら残ったか。

残った金額が5円と50円だったら後者の方が、「商売としては」上手くやったと言えますよね?

前にも言いましたが最終的に手元に残ったお金から、投資家に対する見返りが振り分けられるのです。

だからモノやサービスを売って手に入れたお金が最終的に何割残ったか、という点に着目することは非常に大事だと分かっていただけると思います。

■利益率を見るのとどう違う?

ここまで話を聞いてみて、「あれ?そう言えば利益率とはどう違うの?」と気になった方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに売上高という言葉に対応するように、そこから原価を引いた売上総利益、さらにそこから販売および一般管理費を引いた営業利益、さらにさらにそこから営業外収益および費用を引いた経常利益等、色んな言葉のツールがあります。

ここで出てきた○○利益と売上を見てもいいんじゃないの、とも思うのも当然です。

もちろん、この営業利益/売上高=営業利益率という指標なんかも会社がどれくらい稼げているかをチェックするのに有効な物差しの一つです。

しかし、それならどうして営業キャッシュフローとの比較にこだわるのか。

それはここで出てきた営業利益や経常利益やさらに税金まで引いた後の当期純利益等は完全に手元に残った「その時のお金の量」を表しているのではないからです。
※詳しくやるとそれだけで本が何冊も書けるくらいめちゃくちゃ長くなるのでここでは簡単に言いました。
こういった○○利益の中には「実際にその時その期間お金が出て行ったわけではないけれど費用として計算されて引かれた数字」みたいなものが入ってたりする、という認識でとりあえずは大丈夫です。

営業キャッシュフローとは「その時・その期間に出入りしたお金の流れ、実際に手元に残ったお金」を表したものですから、一番実態を示していると言えるのです。

ですからそれを売上高で除した営業キャッシュフローマージンという指標で、会社が売り上げたお金から実際にどれだけ自由に出来るだけのお金が残ったか(≒どれだけ効率の良い稼ぎ方が出来ているか)を表現することが出来るのです。

今回はここまで。

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